「道」

ここに来たのは2011年夏。赤子と幼児を連れ右も左もわからぬ土地でどれだけ心細かったことか。不安と哀しみと孤独の戦いのなか、それでも子供たちは成長していく。やっと乗れるようになった自転車で、夕日へ駆けてゆく。ここなら心配なく遊ばせてあげれる。でも本当は福島でさせたかったこと。美しい夕日に福島の空を重ね涙する。どうして私達はここにいるの?今すぐ私の福島に帰りたいのに。

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