「声を大にして」

10歳年下の妹がある日教科書を大きな声で音読し、その上に降りかかる光のベールと横に寄り添う愛犬、とても穏やかな風景だった。その光景を見て脳裏で何かがフィードバックしてきた、私が小学生の頃音読をしていた時に原発は起こった、私は思いもよらない恐怖感に襲われ、未だにあの頃の感覚が今でも忘れられない、テレビをつけても悲しいニュースばかり、寝ても寝付けない夜。気がつくと、あの頃を知らない妹は、元気に大きな声で音読を読み終えていた。(Aylaさん/群馬県館林市にて)

タイトルとURLをコピーしました