8,000ベクレル超10万ベクレル以下の指定廃棄物を埋め立てる管理型処分場。原発事故以前からの既設の産業廃棄物処分場だったが、拡張工事を行い空き容量があったため、環境省が水面下で事業者と交渉し、69億円で買収、国有化が決定した。地域住民組織による反対の幟や看板が多数設置されたが、放射線量の高いこの地域に戻る住民はほぼ皆無で、反対の声は次第にかき消された。処分場本体を抱える富岡町には60億円、敷地の一部がかかる楢葉町には40億円が交付され、楢葉町は全額を町民体育館「ならはスカイアリーナ」建設に費やした。環境省は処分場の底部に敷いた遮水シートの耐久性を100年と説明している。10万ベクレルの放射性セシウム137が自然減衰によって100ベクレルになるには約300年かかる。(ぽちさん/富岡町にて)