JR常磐線富岡駅近傍の線路伝いに環境省が建設した仮設焼却炉。処理能力250トン/日×2基で県内の仮設焼却炉の中で最大規模である。2017年4月に帰還困難区域を除く避難指示が一斉解除され、駅周辺に建設された復興公営住宅に住民が居住を開始したため、環境省は2018年8月で処理を打ち切り、仮設焼却炉を撤去することを決定した。まだ未処理の焼却対象物が多く残っていたため、これらを浪江町の仮設焼却炉で燃やすことにした。しかし現場へ行ってみると解体工事は海風の吹き付ける中で建屋も設置せずに行われたため、周辺へ飛散する粉塵は避けようのない状況であった。三菱重工・鹿島建設JVとの当初の契約額は610億円だったが、最後の2018年度分として962億円が追加され、総額1572億円の巨額事業となった。(ぽちさん/富岡町にて)