ふくしま創生の物語が、今、始まる。学ぶことこそが、未来を創造する。学ぶことによって私たちは未来とつながることができる。震災に負けず学ぶ瞳があった。避難所となった体育館で肩を寄せ合いながら一冊の本をくいいるように見つめていた小学生や寒さに凍えながら、残された教科書を心の糧として学び続ける高校生がいた。ふくしまの子どもたちにとって、学ぶことは、生きることであった。航海の安全を願う塩屋崎の灯のように、学びが未来を照らし未来を切り拓いていく。学びが紡ぐ《ふくしま創生の物語》は、今始まったばかりだが、しかし、学び続ける子どもたちがいる限り、未来は、確かに、ここ《ふくしま》の地に萌すと信じてやまない。(まさたろうさん/いわき市立永崎小学校校庭にて)