原発事故が原因とする避難者の数は、津波・地震による避難者の数と区別されていないため、ここでは福島県における県内外への避難者の推移を示しています。
福島県のデータによれば、2012年5月、16万人以上であった避難者数ですが、2019年11月には、41,701人に減少しています。このうち県内への避難者は10,540人、県外への避難者は31,148人です。
福島県は、2012年12月の福島県総合計画の中で、「2020年までに避難者ゼロ」にすることをかかげています。
国や福島県の帰還促進政策の中で、避難指示区域は次々に解除され、住宅支援も打ち切られています。避難者にとっては、帰還せざるをえない状況がつくりだされていることも事実です。
また、自治体によっては、2017年4月以降、避難指示区域外からの避難者をカウントしなくなるなど、上記の数字が過小評価されているという指摘もあります。
出典
- 福島県「ふくしま復興のあゆみ」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/362626.pdf
- 平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 (第1760報) https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/life/460741_1172968_misc.pdf