東電福島第一原発事故から経過してまもなく9年。2020年2月10日現在、再稼働している原発は9基。東日本および北海道では「原発ゼロ」の状態が続いています。
2019年は再稼働した原発はゼロでした。
原発の総発電に占める割合は2017年で約3%にすぎません。
2020年には、テロ対策施設の建設の遅れで、川内原発、高浜原発の4基が20年に停止に追い込まれます。
定期点検中の伊方原発3号機は、広島高裁による運転差し止め判断で、定期点検が終わっても運転再開できません。
原子力規制委員会が新規制基準に合格したとして許可を出した原発は6基。このうち、日本原電東海第二原発(茨城県)では、地元同意のめどがたっていません。東電柏崎刈羽原発(新潟県)の6・7号機では、再稼働のための安全対策費が1兆1690億円とふくれあがっています。同原発に関しては、新潟県が、福島第一原発の事故原因や健康・生活に及ぼす影響など「3つの検証」を行っているところで、これが終わらない限り、再稼動に向けた議論は行わないとしています。